農業、園芸の常識として土壌に有機物を投与する。
土壌を改良するためである。
植物、作物を同じ土壌で栽培すれば、土壌が固まり、
通気性、排水性など様々な問題が起こり、良く育たなくなるためである。
それを防いだり、改善するとき有機物を入れる。
こういうことは近代農法ができる前から経験的に世界的に行われて来た。
こうすると、土壌内に多くの様々な微生物が棲むようになり、
土壌は団粒構造になり、保水、排水性が良くなる。
こういうように説明されている。
特に有機栽培では、有機物に含有する成分を利用する。
有機窒素、燐酸・・・アミノ酸、その他の有機物由来の成分。
有機には植物性と動物性がある。
しかし、この有機物を投与すると多くの様々な微生物が繁殖するのであるが、
おおくの場合、この微生物について本当に植物個々についての説明がない。
腐葉土一つとってもメーカー個々で違う。
使う菌が異なる。
しかし、ほとんどは窒素循環の醗酵、腐敗に関係する菌である。
ほとんど嫌気性菌である。
窒素の含有の多い有機物を施すことになる。
このことと、枯れ落ち葉の炭素循環とは、全く異なるから注意すること。
なぜなら、自生地の枯れ落ち葉は、醗酵、腐敗ではなく、
材木腐朽菌が分解するからである。
SUGOI-ne栽培の百合は、芽出しから素直の生長し開花する。
その後翌年の為の光合成を行なうが、強い光条件の下で、
炭素循環のない土壌では急激に葉が痛むが、SUGOI-ne栽培では秋まで痛まない。
百合の自生地では、百合も同じ場所で何年も生き続け、連作障害は出ない。
それは、自生地に炭素循環が構築されているからである。
これはイチゴでも同じことが言える。
SUGOI-neマルチの開花。
SUGOI-neマルチの生育。
百合も連作障害の出やすい植物である。
この原因は・・・つかめていなかった。
百合公園では、そのために毎年新しい球根を植えて維持しなければならない。
百合は枯れ落ち葉の中に自生する。
炭素循環の中で生きる植物である。
そういうことで、SUGOI-neを枯れ落ち葉のようにマルチしてみた。
その結果が写真である。
同じ日の状態である。
3年同じ鉢で栽培した鉄砲百合の鉢。
毎年一回SUGOI-neを表面にマルチしたもの。
無肥料。
09年09月06日 日曜日 の状態
3年同じ場所栽培した鉄砲百合
09年09月06日 日曜日 の状態。
無肥料栽培。
SUGOI-neを株元にマルチして
炭素循環を構築したイチゴ。
数年そのままのイチゴ。
イチゴは交配されたものであるが、その葉を見ると、離層をなくして、
枯れ葉は株に付いたまま、そこで材木腐朽菌に分解される。
この養分で生きる植物である。
イチゴ栽培では、この養分源になる枯れ葉をのことを全然考えない。
新たな畑に、新たな苗を植えて収穫する。
同じ畑に新しい苗を植えても収穫は落ちる。
しかし、原種のイチゴは、同じ場所でランナーを出して、少し離れた場所でいき続けて来た。
そういうことで春に株元にSUGOI-neをマルチしてみた。
その結果は写真の通りである。
同じ畑で同じ植物、作物を作りつづけると作落ちするようになる。
これは農業、園芸での大問題である。
産地は移動する原因になる。
植物、作物によって起こりやすいものと、起こりにくいものがある。
これまでその原因は
○ 連作することによって、一部の成分が不足する。
○ 老廃物質が蓄積する。
○ 病害菌が繁殖する。
以上のような要因が考えられてきた。
多分、この考察は正しいかもしれない。
正確には、未だ不明な所があるからである。
作物の元原種の植物の自生地では、連作障害など起こらないからである。
枯れ落ち葉。
菌根植物でなくとも、根圏菌がからんでいるのではないか??・・
そういう推察することもできる。
そういうことで、連作障害の起こりやすい百合とイチゴをSUGOI-neで栽培してみた。
その結果の第1報を記す。
写真で見る・・・・
炭素循環の有無と植物の生育
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